去る12月15日、当リーグの参加していただいている本庄東高校にて、セミナーを開催しました。
「部活動×経営学 ~戦略について考える~」をテーマとして、選手たち同士のディスカッションを中心としたワークショップです。
ラクロス部のチーム力強化を目的として、顧問の濱田先生から何か講習会のようなことができないだろうかと、ご相談をいただいたことが今回の開催に至る経緯でした。
プログラムは以下のような内容で進みました。
1.アイスブレイク(吉武への質問タイム他)
2.スポーツは偉大なライフレッスンの場だ! ~ライフスキル・非認知能力・ビジネススキル~
3.「戦略」を考えよう! ~でも、「戦略」ってなんだ?~
4.SWOT分析をやってみよう!
「戦略とは何か?」を一緒に考え、ラクロッサーとしての自分の「SWOT分析」をやってみるという内容です。
みなさまは、「SWOT分析」って、聞いたことありますでしょうか?
ビジネスの世界、とりわけマーケティング関連で使われることが多いですが、自社の置かれた環境・状況を分析・把握するためのフレームワークです。
簡単に説明しますと、以下の4つについて考えます。
1.内部環境
①自社の強みは何か?
②自社の弱みは何か?
2.外部環境
①自社にとっての好機は何か?
②自社にとっての脅威は何か?
これを、ラクロッサーとしての自分に置き換えて、プレーヤーとしての強みと弱み、そしてチーム内でのチャンスと障害になるものをまとめてもらいました。
今後は、それを日々の練習メニューに落とし込んでいったり、個人でなくチームとしての分析へ展開していったりすることがができればと考えています。
スポーツって、このような座学でも、もっともっと色々なことを学ぶことができると思うのですよね。
こうしたマーケティング関連もそうですし、食物・栄養学、生理学(トレーニング)、物理学(クロスの扱い)、心理学(メンタル)、教育学(コーチング)等々も。
かなりざっくりですけど、ラクロスをテーマに同時進行で学べるものはいくらでもありそうです。
スポーツって、もっとこのように座学を増やして、ライフスキルやビジネススキルを学ぶ場として活用できると思います。
まさに、「スポーツは偉大なライフレッスンの場だ!」ではないでしょうか?
しかしながら、運動部が教室を使うことって、あまり多くないように思います。
せいぜい、ちょっとしたミーティングくらいで、今回のワークショップのように、考えることで競技力を上げようとする、あるいはラクロスを通じて「考える力」を伸ばそうとする試みは、ほとんどされていないように感じます。
さて、話は戻って、本庄東高校。
こうした試み、高校生にとっては少し難しいかな?といささか心配ではあったのですが、参加してくれた選手たちのアンケートを見ると、概ね理解できたようで、楽しかった!という声が大半でした。
また、次回はラクロス部員や競技人口そのものを増やすにはどうすれば良いか?というテーマでもやってみたいとのリクエストもいただきました。
今後の展開が楽しみです!
ちなみに、明日は埼玉大学にて、同様のワークショップを開催してきます。
もし、こうした講座に興味あるチームがありましたら、お問い合わせください。
(当リーグの新しいサービスにならないかな?)
▼U-18 Girls Group Aの優勝を飾った、本庄東Aチームの表彰式も行われました。